注文住宅の外観はどう決める?デザインの種類や注意点も解説!

公開日:2021/12/15   最終更新日:2021/12/20

「注文住宅を建てよう」と思った際、最初に考えるのは家の外観ではないでしょうか。家の第一印象は外観によって大きく左右されますよね。建築技術はどんどん進化していて、さまざまな外観の住宅が出てきています。ここでは、外観デザインの決め方について、詳しくご紹介していきます。

注文住宅の外観デザインにはどんな種類がある?

外観デザインは大きく6種類に分けられるようです。注文住宅は購入者の希望を細かく反映させることが可能なので、どんなデザインにするか、ここで紹介する例を参考にしてください。

和風

和風は日本各地でよく見られる伝統的な家の形です。一般的に切妻屋根を取り入れ、玄関の引き戸や外装に竹や木を使うなど「和」のイメージを感じる町屋や和風旅館のような家です。

日本人にはなじみやすく、どこか懐かしさを感じさせるデザインとなっています。また、和風の家は日本の気候に合わせて設計されているので、開放的で湿気がたまりにくいという特徴もあります。

和モダン

「伝統的な和風の家もよいけれど、現代の欧米の生活スタイルにも合う外観にしたい」と考えている人に人気なのが「和モダン」です。和モダンは和を感じさせる外観にシャープさを加え、現代風にアレンジしたデザインです。寄棟屋根や切妻屋根で、自然な木の質感をうまく取り入れた家が多く見られ、日本の風景にもとてもよくなじみます。

伝統的な和風の家は、木材や土壁を活かした茶色ベースの外観の家が多いですが、和モダンはあえて白や黒などの異なる色を混ぜてアクセントを付けることが多いです。上下の外壁の色を変える、縁側や深いひさしを付けるといった工夫が加えられることもあります。

洋風

欧米に多い外観の家で、壁がタイル貼りやレンガ造りなど、窓やドアにアーチ型が取り入れられていたりします。洋風と一口にいっても、白く明るい壁や屋根が印象的なフレンチスタイル、外壁や屋根から外へ張り出すように設置された出窓に代表されるアメリカンスタイルなど、さまざまなタイプがあるようです。自分好みの外観を探してみるとよいでしょう。

洋モダン

凝ったデザインの洋風の家を、現代風にアレンジしたのが洋モダンの家です。洋風のイメージを残しながらもシャープさを持たせているのが特徴で、スッキリとしたシンプルなデザインとなっています。

木材や石材などの自然素材をたくさん使用しているのも特徴です。洋風ではありますが、過度な装飾をなくして、日本の風景に違和感なくなじむようにうまくアレンジされています。

シンプルモダン

シンプルな外観の家に現代的な要素を加えたデザインで、木材よりも金属やガラスなど、無機質さを感じる素材を使用しているのが特徴です。

屋根はフラットな陸屋根や片側一方向にだけ傾斜した片流れ屋根のタイプが多く、全体的に直線で構成されていて、外壁は白や淡いトーンでまとめられているため、スタイリッシュな印象を受けます。雨を避ける軒がなかったり、あえて窓を少なくしたりと、斬新で住む人の個性が出るデザインとなっています。

その他(ウッドハウス風など)

その他、山小屋を模したウッドハウスや倉庫のような外観のコンテナハウスなど、住む人の趣味や個性を自由に反映させた外観デザインもあるようです。これまでの常識にとらわれない家づくりをしたい人にはおすすめです。

注文住宅の外観の決め方

デザインはもちろん大切ですが、注文住宅の外観を大きく左右する要素は「形・色・素材」です。また、窓や玄関ドア、外壁なども家の印象に大きな影響を与えます。

外構は手抜きをしてしまいがちな部分ですが、外構部分の設備を建物と比較して安価なものにすると、建物とのバランスが取れなくなってしまいます。全体的な見た目をよくするためにも、家と外構は必ずトータルで考えるようにしましょう。

建物・屋根の形

近年では、建物は正方形で凹凸がない「シンプルモダン」な形が人気を集めています。ただしデザインにこだわり過ぎてしまうと、日光や雨を充分に遮ることができないなど、暮らしにくい家になってしまう場合があるので注意しましょう。一般的にシンプルな形の方が建築費用は安く、複雑な形にするほど高額になりますが、複雑な形の方が高級感を演出することが可能です。

屋根の形は家のデザインによってある程度決まってしまいます。和風のデザインの家に洋風の屋根が乗ることはありません。屋根は雨風から家を守る役割がありますが、費用の都合であまりにも安価な資材を使用すると雨漏りのリスクが高くなってしまいます。屋根は雨風への耐性やメンテナンスも考えて選びましょう。

外壁の色

建物の外壁は面積が大きく、ぱっと目に付くため、家の印象を大きく左右します。一般的な白やベージュ系は明るい印象になりますが、汚れが目立ってしまうのが難点です。黒系は高級感があり汚れは目立ちませんが、日光を吸収するため温度が上がりやすい家になってしまいます。

外壁のサンプルは小さい面積で確認することが多いのですが、面積が大きくなると見え方は変わってしまいます。可能であるなら、できるだけ大きな面積で見え方を確認してから決めた方が失敗を避けられるでしょう。

外装素材

外装素材は使い方次第で家に高級感を演出することが可能な反面、安っぽく見せてしまうこともあります。素材は大きく分けると、人気の高いものから、サイディング・ガルバリウム・モルタル・タイル・ALC5つになります。

最も人気の高いサイディングは、セメントやセラミックなどを使用した板状の外壁材で、耐久性があるだけでなく手入れも簡単です。ガルバリウムは金属系のサイディングで、断熱性や防音性、耐久性が高いうえ、スタイリッシュな外観になります。どの素材にも長所・短所があるので、それぞれの特徴を理解したうえで慎重に選びましょう。

窓には出窓、天窓、上げ下げ窓などさまざまな種類があり、選択肢が豊富です。窓の大きさや形、数、窓枠、サッシの素材などによって、家の外観イメージは大きく変わります。しかも窓は見た目の問題だけでなく、間取りとの関係もあり、室内の温度・湿度・明るさの調整をするといった大切な役割も果たします。

サイズを大きくすると風通しや採光がよくなる反面、家の耐震性能が低くなり、プライバシーや防犯の問題も発生するようです。また、多く設置すると断熱性が下がってしまうため、慎重に考えましょう。

ドア

玄関ドアは外から目立ちやすいので、家のイメージを左右しやすい設備です。開き方や素材、大きさ、色など、さまざまなバリエーションのドアがありますが、いかに外観に合ったデザインの物を選ぶかが重要です。

開き方の一例として、片開きドアはシンプルで価格も安価なため、一番ポピュラーとなっています。家族に車いすの人がいる場合は、開口部が広くとれる親子ドアや両開きドアがおすすめです。また、セキュリティー面から、鍵やドアホン、ドアノブなどの設備についても考慮しましょう。

外構・庭

建物のデザインばかりに目がいきがちですが、外構や庭にこだわることで外観がよくなるのはもちろん、暮らしやすさもアップします。注文住宅の設計をする際には、建物と合わせて外構・庭もテイストを合わせましょう。使用する設備のグレードと素材もそろえた方が家の印象がよくなります。

外構と庭は、防犯・防火・暴風などの役割も果たします。不審者が侵入しにくい外構にしたり、常緑樹を植えて防火・防風に備えたりすることも考えましょう。

注文住宅の外観を決める際に注意するべき点

次に、注文住宅の外観を決める際に注意すべき点についてご紹介します。

将来のメンテナンスの費用や頻度

家は年月の経過とともに必ず劣化するため、外壁の塗装など、さまざまなメンテナンスが必要になります。家の外観を決める際には、将来にかかるメンテナンス費用やメンテナンスが必要な頻度についても考えておかなくてはなりません。

初期費用が高くても、メンテナンスが少なければトータルコストは低く抑えられる場合もあります。一般的に外観はシンプルなほど、メンテナンスが簡単で費用も抑えられます。逆にデザインが複雑になるほど、メンテナンスの費用や頻度は多くなると考えておくとよいでしょう。

近隣との調和

住宅街に注文住宅を建てる場合、あまりにも周囲の家と異なった個性的過ぎるデザインにしてしまうと、景観上よくなかったり、近隣との関係が難しくなったりするかもしれません。

せっかく注文住宅を建てるため、自分たちの好きなようにデザインしたい気持ちはあると思いますが、その土地に長く住み快適な生活を送るためには、周囲の様子にも配慮した方がよいでしょう。

防犯・プライバシーの問題

窓の配置を決める際、デザインだけでなく、外からの視線を意識することも大切です。外から丸見えになってしまうと、防犯面に不安があるうえ、プライバシーがなくなり、生活する中でストレスがたまってしまいます。

また、塀や生垣で覆ってしまうと、中の様子がわからなくなり、空き巣に狙われやすくなります。防犯とプライバシーの両面から設計することが重要です。

 

注文住宅の外観デザインの種類やデザインを決める際に考えるべき注意点などについて紹介しました。マイホームは人生において大きな買い物なので、できるだけおしゃれでかっこいいデザインにしたいですよね。家は完成すると簡単に作り直すことができません。後悔しないようじっくりと希望に合ったデザインを見極めてから、家づくりに取り組みましょう。

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