注文住宅の内装デザインはどう決める?具体的な手順をチェック!
これから注文住宅の内装を決める際、どのような手順で進行していくか、イメージが湧きにくいものです。長く住むことになるマイホームにとって、内装デザインを決めることは自分や家族にとって重要なポイントになります。今回、内装デザインを決める上で参考となるデザインの種類と、具体的な手順、その際の注意点を合わせて解説していきます。
注文住宅の内装デザインの種類をチェック!
注文住宅において理想の内装デザインを決めることは、その後の家具や家電選びに関わってくるようです。しかし、内装デザインを施工店との打ち合わせで決めるとなれば、自分の思っているイメージを伝えることが難しく感じられるかもしれません。
事前に参考となるデザインがあると、打ち合わせもスムーズになるでしょう。以下に、参考となる内装デザインの5種類について、紹介していきます。
■ クラシック風
クラシック風の内装は、古風で伝統的なヨーロッパを思わせます。主な色調は、ブラウンやディープブルー、ディープレッドと落ち着いたカラーとなるようです。内装デザインに使用される素材は、天然木・天然繊維・大理石と高級感を抱かせます。インテリアは、色調と同様にダークカラーなど落ち着きのあるアンティークな家具を中心に据えます。
■ アジアン風
アジアン風の内装は、インドネシアやフィリピンなどアジアンリゾート感のある独特な雰囲気を思わせるでしょう。主な色調は、ベージュやブラウンと色味が抑えられています。内装デザインに使用される素材は、古材・紙・土・藤と材質や色味に統一感があります。インテリアは、内装の雰囲気と同様にエスニックまたはアジアンリゾート感のある家具が合うようです。
■ モダン風
モダン風の内装は、装飾のないシンプルで都会感のある雰囲気を思わせます。主な色調は、ホワイトやブラック、グレーとモノトーンな配色が基本となります。内装デザインに使用される素材は、コンクリート・ガラス・人工物と光沢や重量感のある印象を抱かせるでしょう。インテリアは、3種の配色まで抑えた水平・垂直的な形状の家具が合います。
■ 北欧風
北欧風の内装は、冬の長い北ヨーロッパの自然な雰囲気を思わせます。主な色調は、ホワイトやブラウン、ブラックやグリーンと対照的な配色が特徴となるようです。内装デザインに使用される素材は、天然木、タイル、ステンレス、ガラス、天然繊維と材質が自然との近さを感じさせます。インテリアは、「ブラックなどの無彩色と、温かみのある木材」や「ブルーなどの寒色と、レッドなどの暖色」のように、対照的な色と要素を組み合わせた家具が合います。
■ 西海岸風
西海岸風の内装は、太平洋に面すアメリカのカリフォルニアを思わせた涼しい雰囲気を思わせるでしょう。主な色調は、ホワイトやブルー、ベージュと3配色がはっきり分かれます。内装デザインに使用される素材は、革、木、ガラスと海に近い涼しげな印象を抱かせます。インテリアは、ブルーカラー中心の配色で、デニム素材のソファやサーフボードなどのマリンリゾート感のある家具が合うでしょう。
注文住宅の内装を決めるまでの流れ
前述では、内装デザインの種類をみてきました。次は、注文住宅の内装を決めるまでの流れをみていきましょう。全体の流れを把握することで、内装決めの具体的なイメージが湧きやすくなります。以下へ、全体の流れ7つのステップを解説していきます。
Step1:内装デザインの複数事例を参考にする
前述で確認した内装デザインなど、多くのテイストで施工された事例を参考に、あなたにとって理想の内装イメージを固めていきましょう。事例のなかで気に入った画像は保存しておくと、施工店との打ち合わせに共有できて便利です。
Step2:内装デザインを家族と話し合う
事例でデザインの方向性が決まれば、同居者である家族と意見をまとめていきましょう。これから長く住むマイホームで、皆が納得のいく内装に仕上げる大切なステップです。なかなか意見がまとまらない際は、施工店で相談も可能です。
Step3:好みの床を決める
内装イメージを具体的な形にする際、最初に床選びがポイントとなります。床の色や材質選びは、部屋全体の印象を大きく変えるため、最初に床が決まると、後の家具も選びやすくなります。
Step4:壁や天井の色を決める
床を決めると、次は壁や天井の色を決めていくようです。白色など明るい膨張色は、部屋全体を軽やかな印象にします。黒色など暗い収縮色は、部屋全体を重厚感のある引き締まった印象にします。
Step5:キッチンや建具など設備を決める
部屋全体の基本となる色が決まると、次はキッチンや洗面など設備の色を決めていくようです。メーカーの機能やデザイン性をみて、キッチンや洗面、トイレ、ドアなどを選びます。
Step6:照明を決める
部屋の彩色と同様に内装全体のイメージを左右するのが、照明です。そのため、注文住宅の完成後に照明を選ぶのではなく、同時進行で検討していきましょう。部屋の用途によって、照明の明るさや配置は換わるため、各イメージに合った照明選びが必要となります。
Step7:カーテンや家具を決める
最後にカーテンや家具を決めていきます。床や天井、照明など、全体の内装テイストに合ったカーテンや家具を選ぶことで、より完成形に近づけていきましょう。
ここまで、7つのステップを解説してきました。とくにStep7は、インテリアが選びやすくなるように最後に設定されていますが、反対にインテリアを中心に据え、最後に内装のテイストを作り上げていくことも可能です。内装とインテリア、どちらから決めていっても、最終的に雰囲気をマッチさせることが大切になります。
注文住宅の内装を決める際の注意点
注文住宅の内装を決める際、以下の3つの注意点を意識していきましょう。
■ 多くのデザインやカラーを盛り込まない
内装デザインを決める際、多くのデザインやカラーを盛り込み過ぎないよう注意しましょう。理想にしたいと思う施工事例がオシャレな理由は、一般的にシンプルなデザインが基本になっています。多くのデザインやカラーを盛り込みすぎると、内装自体に統一感がなくなってしまいます。対策として、シンプルなデザインに少しずつアクセントを追加するようなイメージで内装を仕上げていきましょう。
■ 内装全体のバランスを考える
内装全体のバランスを配慮せず、床やドアなど、それぞれのテイストが別ものにならないよう注意しましょう。もしも、家具を好みのテイストにする場合、床や天井も家具に合わせるような統一感を持たせることをおすすめします。
■ 印刷物だけで内装を選ばない
天井や床、壁選びは、カタログなどの印刷物だけで判断しないよう注意しましょう。建材メーカーの実物サンプルを施工店で確認できるため、材質の見た目や触った際の感覚など、理想の内装イメージに近いか判断できます。
内装に関する5種類のデザイン、内装決めの7ステップと3つの注意点について、解説してきました。内装決めには、まず理想としたい施工事例を参考に集め、家族との話し合いの元、実際にデザインを選んでいくといった流れでした。これから注文住宅の内装デザインを決める方は、以上を参考に実際に進めてみてはいかがでしょうか。