注文住宅でよく聞く「無垢材」とは?種類やメリット・デメリットについて解説!

公開日:2022/10/15   最終更新日:2022/09/16


注文住宅を調べていると、よく聞くのが「無垢材」です。無垢の意味は、「清らかでけがれが無い」や「混じりけが無い」などです。建築においての無垢材とは、天然の木材を指し、合板や集成材のように張り合わせた人工的な材料ではありません。その無垢材のメリットとデメリットを解説します。住宅の購入を検討している方は要チェックです。

注文住宅で使用される無垢材の種類

注文住宅によく利用される無垢材は、針葉樹と広葉樹の2つの種類に分けられます。さらに、針葉樹にも広葉樹にも複数の種類があり、それらによって木目・色味・硬さ・香りに違いがあることも事実です。したがって、選んだ無垢材によって住まいの状況も大きく変化します。

そこで、針葉樹と広葉樹のそれぞれ代表的な無垢材の種類を紹介します。

針葉樹

国産の代表的な木材である杉も無垢材としてよく利用されています。保湿性が高いことで知られており、柔らかさも魅力の一つ。木目も真っ直ぐであり、辺材は白色。芯材は淡紅色から赤褐色であり美しい見た目からも人気が集まっています。

ヒノキも日本を代表する無垢材の一つであり、高級材としても知られています。特有の芳香があるとともに光沢感があり水にも強く耐久性もあるため、浴室等に使われることも珍しくありません。

ほかにも、柱や家具などにも使用されています。パインも針葉樹の代表的な無垢材であり、伐採国や地域によって材質や風合いおよび強度などが異なります。杉と同様に柔らかさもあり、フローリングに用いられることも多いです。

広葉樹

香木でありフローリングに使われることの多い、オーク(ナラ)は広葉樹の代表的な無垢材の一つです。ホワイトオークやレッドオークなど様々な種類もあり、見た目も異なるため家の雰囲気にも大きな影響を与えます。木目が美しく頑丈な材料であり、家具や洋酒を保管する樽に用いられることも多いです。

ビーチ・ブナもよく利用される無垢材であり、緻密な材質で、堅く粘りがあるのが特徴です。家の構造材として使われることもあり、家具にも用いられています。心材は淡褐色であり、辺材は白色がかっており、板目に現れる細かい斑点状の紋様も特徴の一つです。

メープルも広葉樹の無垢材として使われることがおおく、傷や衝撃に強さを発揮します。耐摩耗性に優れた高級感のある素材であり、表面のきめ細かさも人気の理由の一つ。家具や楽器などの材料としても広く用いられています。

無垢材における国産と外国産の違い

無垢材には国産以外にも外国産もあります。それぞれ違いがあるので、ここで詳しく解説します。

国産の無垢材の特徴とは?

日本の住宅に最適なのは、国内の無垢材と言われています。その理由の一つに、国内の環境で生育していることがあげられます。そもそも木材は、環境の変化により、反りや割れ、そして狂いが発生します。しかい国内の無垢材は国内の環境で育っているため、環境の変化が起こりにくく長持ちするとされているのです。

また、美しい木目と品質の高さもあります。日本には四季があり、その環境で育った木は美しい年輪が出やすい、とされています。目の詰まった丈夫な木材にもなりやすいため、輸入材と比較すると防腐剤や防虫剤などの薬剤処理されていないものも多く、本来の質感をそのまま保っているのです。

外国産の無垢材の特徴とは?

国産と比較すると圧倒的安価で手に入ります。そもそも輸入材は流通量が多いため、大量の生産体制が整っています。大量生産大量販売が出来るため、1つ1つの木材が安価であり、少しでも安く家を建てたい、と考える方には適しています。

一方で前述したように海外の木材は国内の環境になじまない可能性が高いため、防腐剤など様々な薬剤が使われています。それらがシックハウス症候群の原因になる可能性もあり、小さなお子さんがいる家庭には適していないことも事実です。

無垢材を使用した住まいのメリット・デメリット

無垢材の家のメリットとデメリットを明らかにします。

メリット

無垢材が好まれる理由として、その自然が持つ風合いがあります。1枚1枚の材料は微妙に色や文様が異なります。それらを1枚1枚合わせていくので、歴史のある佇まいになるのです。さらに、無垢材を使用すると調湿効果が得られます。木材は湿気を吸い取る役割があり、とくに高温多湿な日本の環境に最適です。

また、自然の木材であるため、フローリングにしたとしても素足でも肌触りがよい感触が得られます。経年劣化を楽しめるのもメリットの一つであり、天然素材であるため年々色合いが変わります。10年20年後には重厚感のある風合いになることも。

デメリット

天然素材であり調湿作用もあるため、湿気を吸湿したり放湿したりする家庭で膨張と縮小を繰り返し、結果として板が反ったり割れたりすることもあります。つまり、メリットがデメリットを招くことも考えられるのです。また、天然素材であるため、水や汚れにも弱くそのままにすると素材を痛める可能性もあります。

まとめ

無垢材の種類を解説し、そのうえで無垢材の住宅のメリットとデメリットを明らかにしました。無垢材は魅力溢れる素材であり、家の風合いを高めてくれます。使い勝手にも優れており、家を快適なものにするためにも一役買ってくれるのです。しかし、当然デメリットもあるため、その点も理解したうえで、どういった家にするのかを考えることが重要です。

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