木造の注文住宅を建てるメリット・デメリットについて解説!

公開日:2022/04/15   最終更新日:2022/04/13

今でも国内の多くの割合を占めるのが木造住宅ですが、注文住宅を建てるうえで、多くの方が鉄骨住宅と迷います。木造と鉄骨住宅にどのような違いがあるかを知ることで、自分がこれから住みたいと思う住宅選びの参考にしていきましょう。今回、木造住宅の概要から、建材が木材であることのメリットとデメリットについて、解説します。

そもそも木造住宅とは?

木造住宅とは、主な構造部分である柱や梁などに木材を利用している住宅を指します。杉の木やヒノキを建材として用いることが多く、木造特有の香りを楽しめる魅力があるようです。そんな木造住宅が国内に占める割合は、一戸建てで9割といわれています。

ここまで普及した背景には、昔からお寺や神社の建築に木材を利用することが盛んであったことから、木造建築の工法が住宅にも進展したといわれています。現在、木造住宅の建築で主に採用される工法は、次の3つとされているようです。

■木造ラーメン工法

木造ラーメン工法は、木材の柱や梁との接合部を金具で剛接合することが特徴です。剛接合によって、建物の壁でなくても地震や台風からの外力に耐えられるため、家の中の空間を広く建築できます。

■ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)

ツーバイフォー工法は、木造ラーメン工法とは対照的に、建物全体を木材の床や壁の面で支える構造が特徴です。地震や台風からの外力を一極に集中させることなく、面全体で分散させるため、建物の崩壊や歪みを防ぎます。

■木造軸組工法(在来工法)

木造軸組工法は、木材の柱と梁を組み合わせて建物を支えることが特徴で、木造住宅でもっとも用いられています。壁へX字に建材を入れた耐久壁を適切に配置することにより、地震や台風の外力から耐えることが可能です。

以上が、木造住宅の工法と耐震・耐久との関係でした。一般的に、木造住宅は建物全体の劣化が認められると建て替えられます。建て替えサイクルの目安は、30年であることを押さえておきましょう。

木造の注文住宅を建てるメリット

木造の注文住宅を建てるメリットについて、次の5つを解説します。

■通気性・調湿性に優れている

部屋の湿気が多い場合、空気中の水分を木材が吸い込んでくれ、反対に空気が乾燥していると、木材から水分が放出される特徴があります。そのため、木材は部屋の通気性・調湿性に優れているようです。

■耐火性に優れている

木材は、深部まで完全に燃えるのに一定時間を要するため、意外にも鉄やコンクリートと比較して火災の影響を受けにくいという特徴があります。理由には、木材の耐火性が鉄の500倍、コンクリートで10倍とされています。そのため、木造住宅は火が燃え広がっても、構造自体を残すことが多いようです。

■建築コストを抑えられる

木材自体の重量が軽いため、工事の手間がかからないことから、建築コストを抑えられる特徴があります。建材が鉄の場合、防錆や耐火を施すコストが発生する反面、木材は錆の心配はなく耐火性に優れている点も関係します。

■注文内容の自由度が高い

木造住宅は、法律の基準が満たされていれば、建築設計が自由に決められる特徴があるようです。木造の基礎や柱、梁がシンプルな構造体であるため、将来的にリフォームが検討しやすいといえます。

■落ち着いた魅力ある空間となる

自然な素材を扱う木造住宅は、暮らしに落ち着きのある空間をもたらしてくれる特徴があります。使用される素材には、杉の木やヒノキの香りと木目の温かな雰囲気から、嗅覚や視覚によるストレス解消効果があるようです。

木造の注文住宅を建てるデメリット

前述のメリットが多い反面、木造住宅を建てることのデメリットも存在します。これから木造の注文住宅を検討するうえで、しっかりと押さえておきたい4つのデメリットについて、解説します。

■害虫被害に遭う可能性がある

害虫の中でも、とくにシロアリは木材を食べるため、木造住宅の基礎が浸食される可能性があるようです。対策として、建築段階で床下にコンクリートを敷き詰める方法や、定期的に防蟻点検を行うこと、薬剤の散布などが挙げられます。

■依頼先の技術によって建築の完成度がばらつく

木造の注文住宅を建てる場合、依頼先である職人や施工会社の技術によって、建築の完成度にばらつきが生じやすいという点を押さえておきましょう。

木造住宅の場合、調達した木材を現場で建築していくため、多くは現場で木材が加工されます。その関係で、依頼先のもつ腕に応じて、規格寸法や住宅の品質に影響される可能性が高くなります。このことから、より信頼できる依頼先の選択が大切なポイントになるようです。

■鉄骨系に比べると耐震性が低い

鉄骨系の住宅と比べ、木造住宅は耐震性が低いといわれています。しかし、木造住宅においても、法律上は震度7までの地震に耐えられる基準が設けられているため、充分に耐震性に備えることができるとされています。

■防音性が低い

木材は、音を通しやすいため、部屋の音や屋外の音が聞こえやすいという特徴を持っているようです。対策として、床や壁などを二重の構造にして、防音性を高めることをおすすめします。

 

木造住宅について、概要から大きく3つに分かれる工法、メリット・デメリットを解説しました。木造は、鉄骨系と比べて低コストであり、建築設計の自由度が高いだけでなく、耐火性や魅力ある空間が感じられる点など、木材に備わっているメリットもありました。しかし、木材はシロアリなどの害虫に弱い点や、鉄骨系と比べて耐震性が低いというデメリットもあるため、その両面を考慮したうえで木造住宅を検討していくことをおすすめします。

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